子どもへの虐待とPTSD
子どもへの虐待がPTSDにつながることは、近年になって大きな社会問題となっています。日本の虐待防止対策としては、子どもへの虐待を次の四つに分類しています。「身体的虐待」、「性的虐待」「心理的虐待」「ネグレクト」です。この中でネグレクトはその他、暴力を加えられる加害者がいないことから、他の虐待と分類されることがありますが、子どもの心に深刻な悪影響を及ぼすことでは他の虐待と変わりません。
子どもに対して、保護者が暴力を振るうなどの行為によって、身体的な苦痛のみならず、心理的な面にも大きな負荷を患者にかけることになります。PTSDの原因となり、近年、これらの問題がマスメディアでも取り上げられるようになり、事件として報道されることによって、社会的にも幅ひろく知られるようになりました。
圧倒的に女性に多く、実の父親や複雑な家庭環境で親族の男性などから暴力を振るわれることもあります。心の負担は非常に大きなもので、被害者本人もその事実を隠していることから、PTSDの大きな要因となります。患者自身が被害自体を否定することがあるため、慎重なケアが必要な事例です。
子どもに対して、「お前はいらない子どもだ」「顔もみたくない」など子どもの心を傷つけるような虐待は、ときに身体以上の深刻な影響を及ぼします。また、身体的虐待、性的虐待とあわせて心理的虐待が行われていることがあります。心理的虐待は、子ども本人の受け止め方によっては、他の虐待と比較してもさらに深刻な影響を残すことがあります。
子どもを無視する、育児を放棄するなど、頼れる人や状況が限られている環境の中で育つ子どもにとっては、非常に大きな悪影響を残すことになります。食事を与えない、または子どもを無視する、拒否するなども深刻な影響を及ぼす行為としてPTSDの大きな原因となります。
