PTSDによる特殊な解離
PTSDによって引き起こされる解離としては、解離性健忘、解離性遁走以外にも特殊な形態として患者に現れることがあります。特殊な環境化で大幅な変化を伴う現象として、解離の症状が顕著化することが知られており、その背景を充分に理解したケアが必要となります。
歴史上の解離の例
歴史上の解離の例として記録されていることでは、宗教的トランス、および悪霊や憑依体験なども広い意味で解離の一つと考えられます。宗教体験では、意識変容が起こっており、その変化の中で通常では起こりえない体験を本人が体感していると思われます。
体外離脱体験
古くから臨死体験などの例で表現されることが多かった体験の一つで、日本でも霊などの超常的な体験の一つとして考えられてきました。生命の危機に瀕した事故に遭遇した場合に、自分の状況を外から客観的に眺めるなどの事例もこの中に含まれると考えられます。
子どもの「キレる」などの状態
近年になって子どもが突然「キレる」状況では、周囲にとってはその原因が理解されがたいことが多くあります。しかし、この症状も、突然の人格の変化の一つとして「解離」として捉えることが出来るようになっています。これらの子どもには共通して、気分の変動が激しい、感情が激変するなど共通した点があげられます。
この原因としては、家族や社会の状況や変化によって、トラウマ的出来事が多くなっており、それが子どもの精神にも大きく影響していると考えられます。また、現代社会の構造が、子供にとって心理的な負担が大きくなっていることも解離を引き起こしやすくなっていると考えることが出来ます。これらの子どもに接する場合には、彼らの表面的な問題行動だけにとらわれるのではなく、内面的な心の傷やPTSDを誘発している原因を直接ケアすることがもっとも重要な対策の一つとなります。
